「とても難しい技術」「特殊技能」と勘違いされているブラインドタッチやタッチタイプなどのキーボード・タイピング能力。

●「見ず打ち」は、すぐ身に付く技術です。

ブラインドタッチやタッチタイプなどの「キーボードを見ずに入力する技術」で、いちばん大きな勘違いは、なんと言っても、

「見ず打ち」は習得がとても困難な特殊技能だ。

という勘違いです。

実際にはパソコンでもっとも一般的なローマ字入力の方法を覚えてしまえば、ブラインドタッチなどの「キーボードを見ないで打つ」入力方法は、たかだか1週間程度で身に付いてしまう「簡単技能」なのです。

しかし、本当にキチンとブラインドタッチができる人の「一切キーボードを見ないで打つ」姿を、目の当たりに見てしまうと、

こんな特殊技能、身につけるのに何年かかるのやら。

と、どーーーーしても思ってしまうものなのですね。

これは明らかな勘違いで、「経験したことのない人間の思いこみ」以外の何物でもないんですが、この「勘違い」が、世の中にはびこっているがために、よりいっそうブラインドタッチ習得が難しいものになってしまっているのですね。(そのあたりは後述します。)

●「見ず打ち」習得は1週間もあれば充分。早い人なら2時間でもOK。

では、実際にブラインドタッチを習得するのに、どのくらいの時間がかかるのか? というと、一般的にはローマ字入力であれば、「毎日30分ずつ練習して1週間」というところが基礎的技能習得の平均的な目安ではないでしょうか。少なくとも私が提供している練習ドリルでは、その程度の練習量で「キーボードの見ず打ち」ができるように設計してあります。

私が提案している練習ドリル「WEEK」は、「一週間」と銘打ってはいるのですが、実際には、「1週間もかからないよ」という意見も多々ありまして、僕は「その通りだ!」と声を大にして訴えたいくらいなのです。いろいろなタイピング練習カリキュラムを調べてみましたが、最短のものは「2時間で身に付く!」というものでした。この2時間というのは、あくまで最短ですから、2時間〜3時間ということであり、それは土日など時間がたっぷりある休みの日に、集中して一気に覚えれば、たった半日で身に付きますよ、という提案だったのです。

しかし、これも私が提案している「一週間」というのは「ウィークデーの昼休みに食後30分ずつで一週間」という意味ですので、総練習時間は2時間半から3時間程度。毎日合間に練習するか、土日で一気にやってしまうかの違いでしかないわけです。

私の場合は、「文章を書く習慣」そのものを、みなさんに身につけていただきたいという気持ちがあったので、毎日30分で1週間という提示の仕方をしているだけなのですね。ようは、ブラインドタッチ、キーボードを見ないで文字を打つ技術というのは、その程度で身に付く、ということなのです。

●「むずかしい」と思っているから「間違った習得法」に走ってしまう。身に付かなくなる。

ほんとうにブラインドタッチを身につけている人に聞いて欲しいのですが、(エセブラインドタッチャーはダメです。キーボードにタオルを被せて打っても、間違いなく入力ができる人「だけ」が、本当のブラインドタッチャーです。)「ブラインドタッチって覚えるの大変?」と質問すると、たいていの人は「別に難しくないですよ。」とか「簡単ですよ。」とかおっしゃいます。だって本当に簡単なんだもん。そう言うしかないわけです。

ところが、この「簡単ですよ。」という言葉を信用せずに「いや、口ではそう言ってるけど、本当はものすごく努力したに違いない」と、うがった見方をする人が、これまたすごく多いんですね。実は、かくいう僕もその手の人間でしたので、よくわかります。

で、この「きっと本当は大変に違いない」と思いこんでしまうと、実はブラインドタッチ習得というものは、本当に「難しいもの」になってしまうんですね。思いこみというのは恐ろしいもので、自分が思いこんだことを実現させてしまうのです。

「難しいに違いない」と思いこむとどうなるか? というと、「長く練習する必要があるに違いない」と勝手に解釈しますから、「そんなに根気よく続けられないよな、私は」とかいう事を、練習する前から考えてしまうんですね。

で、そういう人が、どういう練習方法を選ぶかというと、もう、本当にお決まりのパターンなんですが「無料のタイピング練習ゲーム」をチョイスしてしまう、というところに行ってしまうんです。もう、恐ろしいほど多くの方が、この失敗、間違いを犯してしまう。

いやー、違うんですよ。簡単なんですよ。わざわざ「ゲーム」にして長引かせないでください!


と、私は声を大にして叫びたいのです。

●大切なのは、「一切見ない」事と、「使用頻度順」に練習すること。

では、どうしたら「一切キーボードを見ない、本当のブラインドタッチ」が身に付くのか?というと、もっとも大切な事は

「見ないで打つためには見ない事」

という、なんとも当たり前の話になってしまうんですね。単純に言ってしまえば、先にも少し書いたように、キーボードにタオルを被せるなどして、一切キーボードの文字が見えないようにして練習することなんです。

(あるいは私が提案する練習ドリル「WEEK」の中でも紹介していますが、100円ショップなどで売られている整理棚のようなもので「ブラインドタッチ養成ギプス」を作るかです。これはなかなかオススメです!)

「最初から見ないで打つなんて、そんな無茶な!」と思われる方もおられるかもしれませんが、そこがまた、練習方法に関する勘違いの大きな問題点。「ホームポジション」という基礎のキー位置から練習を始めれば、最初から「一切キーボードを見ずに練習する」という事は、何の問題もなくできるんですね。

「必要な基礎的キーから、よく使う使用頻度の高いキー順に練習していく」というだけで、ブラインドタッチは、練習の最初の最初から、一切合切、すべて、まるまる、まったくキーボードを見ずに習得・向上していくことが可能なのです。

このあたりの「勘違い」を、まずは修正していただくことが、ブラインドタッチ習得の、いちばん重要なポイントかもしれません。


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